琉球と和、クラブで融合 観光客の宿泊増狙い JTBが夜エンタメ


この記事を書いた人 大森 茂夫

 JTB沖縄(杉本健次社長)は2月から、観光客が沖縄や日本の文化、芸能を体感できるナイトコンテンツ「RYUKYU AMAZING NIGHT(RAN)」を那覇市松山のナイトクラブ「epica」で始める。エイサーや獅子舞、和太鼓など、琉球と和の要素にクラブの音響や照明を生かした新感覚のナイトエンタメ(夜の観光イベント)として提案する。

「RYUKYU AMAZING NIGHT」のエイサーと獅子舞の演舞イメージ
「RYUKYU AMAZING NIGHT」のDJプレイイメージ

 RANは言葉を使わない「ノンバーバル」で、国籍や世代を超えて楽しめる。1時間の演目で、エイサーや三線、和太鼓といった沖縄と日本の文化、サブカルチャーが融合。薄暗いクラブ空間で出演者を際立たせる効果的な照明、音響などクラブの設備を有効活用し、スピーディーでダイナミックな演舞が目の前で堪能できる。

 沖縄観光で不足が指摘されるナイトエンタメの一環で、宿泊日数増加を図る。epicaが那覇クルーズターミナルと国際通りの間にあるため、クルーズ客も取り込むなど観光収入増につなげたい考えだ。さらにはクラブ営業前の空き時間有効活用、繁華街でのナイトライフを楽しんでもらう狙いもある。

 2、3月の毎週月、金曜日の午後8~9時の1時間。通常料金3千円だが、試行期間は1500円。5月から定番化し、ロングランしたいという。

 JTBは大阪でダンスミュージックと先端映像技術、和楽器や侍姿のDJパフォーマンスを組み合わせたナイトエンタメ「OSAKA NIGHT REVOLUTION」を提供しており、好評を博している。