新たにN4護岸の造成に着手 サンゴ移植せずに工事を加速


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
運搬車両で運び投入した採石を砂浜に敷き詰め固める作業を行うショベルカー=28日午前11時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖

 米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を進める沖縄防衛局は28日午前、新たにN4護岸(135メートル)の造成に着手した。

 沖縄防衛局が同日午前9時46分に発表した。

 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖では午前11時すぎ、運搬車両が砂浜に採石を投入し、ショベルカーで固める様子が確認された。

28日午前、新たに工事を着手した「N4護岸」とサンゴの位置

 移設工事による環境への影響を話し合う「環境監視等委員会」が22日に開かれ、「サンゴを移植せずに護岸建設を進めることができる」と確認していた。

 県が埋め立て承認を撤回していることを理由にサンゴの移植許可を出さなかっため、政府は移植せずに工事を加速させる手法を取った。

 サンゴの生物学の専門家は環境監視等委員会の結論や政府の護岸着手方針に批判している。【琉球新報電子版】