世界有数のサンゴの海 沖縄が誇るビーチで何が? 注射器、点滴…石垣島・白保海岸で発見


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海岸に漂着していた医療廃棄物=1日、石垣市白保(白保魚湧く海保全協議会提供)

 沖縄県石垣市白保の海岸で1日、漂着したとみられる医療用の注射器や点滴袋や管が多数見つかった。40~50個ずつ大きな袋に入っており、全て未使用だった。白保で月に1度、ビーチクリーン活動を実施する「白保魚湧く海保全協議会」(新里昌央代表)のメンバー12人が清掃中に発見した。約10年前からビーチの清掃をしている笠原利香さんは「これだけ多くの医療品を見つけたのは初めて」と話した。

 笠原さんによると、未使用とみられる医療器具は約300メートルの範囲で6袋以上確認した。注射器には2016、17年とラベルが貼られていた。袋の損傷が少なく打ち上げられてから日が浅かったとみられる。笠原さんは普段から、感染症などの危険がある使用済みの注射器や注射針が入ったペットボトルなどの廃棄物を見つけるとし、「意識を高く持ってほしい」と訴えた。

 海の環境問題に詳しい「しかたに自然案内」の鹿谷麻夕代表は、「不法投棄に限らずコンテナ事故などの可能性もある。犯人捜しをするのでなく適正に対処することが必要だ」と指摘した。見つけた場合は素手でなくごみばさみで集め、地域の保健所や役所に問い合わせるよう呼び掛けた。