【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で16日、米軍キャンプ・シュワブ沖で市民80人以上が「海上大行動」としてカヌーと船に乗って工事の強行に抗議した。「美ら海を守れ」「海を埋め立てるな」などと声を上げて基地建設の中止を求めた。
市民は午前8時半ごろからカヌー42艇と船7隻で海上に出た。辺野古側で土砂が投入されている「埋め立て区域2―1」や、大浦湾側で建設されている「N4」護岸の近くで抗議行動を展開した。24日の県民投票を前に「新基地ノーに○を」「みんなで意思表示を」と書かれたプラカードを掲げた市民もいた。
那覇市から抗議に参加した50代の男性は「多くの仲間と抗議し、勇気がわいた」と語った。「県民投票の結果を待たなくても基地建設は認めないという県民の意思は示されていると思うが、改めて反対だと訴えたい」と語った。
キャンプ・シュワブのケート前にも延べ100人以上が訪れた。土砂搬入作業は確認されなかった。【琉球新報電子版】