お年寄りの笑顔に喜び 沖国大生 認知症カフェで交流学習


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お菓子作りで交流する高齢者と学生=12日、宜野湾市の上大謝名公民館

 【宜野湾】沖縄国際大学人間福祉学科社会福祉専攻の2年生17人は12日、宜野湾市の上大謝名公民館で開かれている認知症カフェの利用者と交流した。参加した利用者は70~90代の13人。学生が一からプログラムを企画し、利用者と一緒に体を動かすなど、交流をしながら実践的な学習に臨んだ。

 実習は人間福祉学科の岩田直子教授が担当する講義「相談援助演習III」の一環。学生たちは昨年11月から認知症カフェを運営する地域包括支援センター「ふれあい」の協力を得て、準備を進めてきた。

 当日の午前中は、利用者と学生が一緒に昼食作りに励んだ。学生が作ったプログラムを実施した午後は、体操やお菓子作りで交流を深めた。

 将来は児童や高齢者など幅広い福祉分野での就職を目指している瀬長俊基さん(20)は「利用者の方の笑顔を見るとこっちが元気をもらえる。コミュニティーの場で学べることは多い」と手応えを語った。

 「ふれあい」の仲宗根ルミ子センター長は「認知症の予防や早期発見などのためにカフェを開いている。多くの人と触れ合うことは利用者の脳の活性化につながる」と話した。