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快走 感動共に 初のフルマラソン、涙のゴール やえせ高等支援 陸上部そろって完走 おきなわマラソン

メダルと完走証を手に笑顔を見せる川上大喜さん(前列右から2人目)、新城拓真さん(同3人目)、長嶺歩さん(同4人目)=17日、沖縄市の県総合運動公園

 【中部】第27回2019おきなわマラソンが17日、沖縄市の県総合運動公園を発着点に開催された。

 沖縄県立やえせ高等支援学校陸上部3年の新城拓真さん(18)、同年の川上大喜さん(18)、1年の長嶺歩さん(16)がフルマラソンに初挑戦し、3人そろって見事完走した。卒業を控え目標を達成した新城さんは、大粒の涙を光らせ、ゴールアーチをくぐり抜けた。「きつい練習にも耐えて良かった。感動で胸がいっぱい」

 中学までは走ることもままならなかったという新城さん。高校入学後、何とか体力を付けようと、部顧問の生盛努教諭と二人三脚でウオーキングを始めた。仲間も徐々に増えたことから陸上部を創設し、初代部長に就任した。創部から2年、現在は全校生徒30人のうち20人が在籍する人気の部活になった。

 「タイムは6時間13分24秒。ぎりぎりだったけど練習通り走れてうれしい」と笑顔。卒業後も「マラソンを続け、いろんな大会に挑戦したい」と前を向く。

 川上さんも6時間12分3秒で走りきった。途中、時間切れでゲートを閉められそうになったが何とか通過。完走したい一心で、気持ちを奮い立たせた。芸能人になるという夢に向け、卒業後は芸能系の専門学校に進学するという。マラソンで磨いた自信と忍耐力を武器に、新たな挑戦に挑む。

 長嶺さんは5時間23分10秒と一番乗りでゴールした。上り坂がきつく、足がつり一度は諦めかけたが、「絶対に完走する」という信念だけで走り抜いた。「来年は後輩もできる。もっと上を目指して頑張りたい」