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FC琉球分け 連勝止まる 山形に1―1 首位は維持 J2第5節

琉球―山形 攻守の要として機能したボランチの上里一将(左)=24日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形

 サッカー明治安田J2の第5節は24日、FC琉球は山形県天童市のNDソフトスタジアム山形(山形県総合運動公園陸上競技場)でモンテディオ山形と対戦した。J2最南端、最北端チームの対決は1―1で引き分けた。琉球の開幕連勝は4で止まったが、勝ち点1を上乗せし、J2首位を維持した。

 立ち上がりは前線へ強く仕掛けてくる山形に苦しむが、徐々に琉球のパスサッカーがかみ合ってくる。互いに決定機はないまま0―0で後半へ。後半19分、富所悠が獲得したPKを鈴木孝司が落ち着いて決めて先制。終了間際の後半43分、琉球は自陣ゴール前の混戦から押し込まれ同点とされ、惜しくも白星とはならなかった。琉球の次戦は30日午後6時から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでレノファ山口FCと対戦する。

(1)NDスタ
山 形 3勝1分け1敗(10)
 1―1(0―0,1―1)
琉 球 4勝1分け(13)

▽得点者 【琉】 鈴木(PK)(6)【山】 熊本(1)
▽観客 6411人

◆逆風敵地も頼れる主将/上里、冷静ゲームメーク

 沖縄との気温差は15度以上。朝は雪が積もり、地元住民も「寒い」と肩をすくめるように歩く。3連勝中で完成度の高いサッカーを展開するモンテディオ山形戦は、試合だけでなく敵地の気候も完全アウェーとなり琉球には逆風となった。「難しい試合になる」。樋口靖洋監督の予想通り、1点を争う競り合いに。その中で、琉球の主将・上里一将が冷静な状況判断でゲームメークし、持ち味のパスサッカーを完遂した。

 山形の前戦の軸となるジェフェルソン・バイアーノに対し、琉球はDF岡﨑亮平がマッチアップした。しかし、ボールを受ける際の接触トラブルで一時離脱、13分にはバイアーノとの競り合いでイエローカードをもらった。苦しむチームメートに上里が「(DFと)背中を合わせてパスを受け、ファウルを誘ってから流れをつくる」とバイアーノの特徴をアドバイス。以降、ボールを持つ相手に対し味方と挟み込むようにプレッシャーをかける「プレスバック」が機能し始めた。

 上里は守備のみならず、琉球の攻撃的サッカーも後押しした。後半19分に得た先制のPKは上里がペナルティーエリア内に出したスルーパスから生まれた。

 最終盤での失点は悔やまれるが、上里は「全員が前節の反省を生かす動きをしていた」と一定評価し、「琉球らしく攻めていきたい」と次戦もぶれず、司令塔としてチームをけん引する。
 (喜屋武研伍)