国場幸一郎さん死去 86歳 建設、観光業発展に貢献


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
 国場幸一郎氏

 沖縄県建設業協会会長など経済界の要職を務め、リゾート開発の先駆けとして沖縄の観光振興に貢献した元国場組会長の国場幸一郎(こくば・こういちろう)氏が11日午前3時18分、肝細胞がんのため、那覇市の病院で死去した。86歳。国頭村辺土名出身。告別式は14日午後1時半から2時半、浦添市伊奈武瀬1の7の1、いなんせ会館で。喪主は妻啓子(けいこ)さん。

 国場氏は1958年に国場組に入社。60年に設計技術部門を分離独立させ国建築設計事務所(現在の国建)を設立し、社長に就任した。98年に県建設業協会と九州建設業協会の会長に就任した。

 沖縄の日本復帰直後の73年にはムーンビーチを設立し社長に就くなど、ビーチリゾート開発にいち早く注力した。2002年に日本観光協会から観光功労者として表彰された。

 87年から97年までペルー名誉領事に任命され、募金運動によって孤児院や学校を寄贈するなどの活動を続けた。2003年に黄綬褒章、10年に産業経済部門で県功労者表彰を受けた。