社会

「殺すぞ」と怒鳴られ…怒らせないよう対応 同僚が語る被害女性の状況 北谷米兵女性殺害

遺体をのせる車両にブルーシートを被せる県警捜査員ら=13、北谷町桑江

 「交際関係ではなく、無理やり一緒にいさせられていたようだ」。在沖米海兵隊所属の海軍兵ガブリエル・オリベーロ容疑者(32)に殺害された女性(44)の勤務先関係者は事件前の様子をこう明かす。昨夏にあった会社のビーチパーティーにオリベーロ容疑者も来ていたが、「(容疑者を)連れて行きたくなかったけど、暴れるから連れて行った。怒らせないように対応したらしい」と、女性の置かれていた状況について語った。

 女性は同社に十数年勤務するベテランだった。関係者は「とても優秀で、とにかく明るく落ち込んでいるのを見たことがない。彼女が来ると空気が一変する不思議な魅力があった」と振り返る。

 関係者によると、前の夫の間に子どもをもうけたが数年前に関係は解消し、その後、オリベーロ容疑者と知り合ったという。多少の交際期間はあったが、別れた後の嫌がらせがひどかったといい、今年1月末には、男が自宅に来て「殺すぞ」と怒鳴り込み、「仕方なく家にあげたら、乱暴された」という。

 この時、米憲兵隊(MP)の通報を受け、沖縄署が現場に臨場したが、双方とも「別れるかどうかを巡ってもめている」などと説明したため、同署は直ちに事件性はないと判断。保護対象者に指定した。

 13日の事件発生の前夜から2人は一緒に自宅アパートにいた。関係者は「お付き合いして(部屋の)中にいたわけではないと思う。以前みたいに、仕方なくだった。こんな事態になるとは本人が一番想像していなかったはずだ」と顔を曇らせた。