社会

1月にも男女争う声 北谷米兵女性殺害1週間

 北谷町桑江のアパートで在沖米海兵隊所属の米海軍3等兵曹ガブリエル・オリベーロ容疑者(32)が住人の女性を殺害し、後に自殺した事件で、今年1月にも被害女性の部屋で激しく言い争う男女の声を周辺住民が聞いていたことが20日、分かった。同じアパートに住む住人が本紙の取材に答えた。1月は被害女性がオリベーロ容疑者に性的暴行を受けたと米憲兵隊に通報した時期と重なる。被害女性に何らかのトラブルがあったことを周囲も感じていたが、被害者を救えなかった実態が明らかとなった。

 事件発覚から1週間がたった20日、現場となったアパートには花を手向ける人の姿があった。住人によると、事件があった13日の早朝「ドーン」と大きな音と女性の叫び声が聞こえたという。女性が暴行を受けたとされる1月にも、怒号に似た男女の言い争う声が聞こえていた。

 この住人は女性がトラブルに巻き込まれていたことや容疑者が米軍の軍事保護命令(MPO)を受けていたことなど、捜査機関から近隣住民に全く知らされていなかったと指摘。深刻な状況だと認識できていなかったため、警察への通報などは控えていたという。住人は「事件より前に被害女性に迫った危険を知っていれば、通報するなどして命は救えたかもしれない。残念だ」と語った。

 国際的な男女間のトラブルの相談支援を行う「ウーマンズプライド」のスミス美咲代表は、周囲の通報の重要性も踏まえた上で、交際関係などが悪化してから相談に来る女性が多いと指摘する。スミス代表は「知人に相談するなど1人で抱え込まないで、不安や異変を感じたらいち早く相談してほしい」と語り、早期の相談を呼び掛けている。