豊見城のバスケットのレベル向上の立役者に「ありがとう」 後輩たちが退職祝う


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 【豊見城】社会人チームの結成や、ジュニアから一般までの大会開催などを通して、豊見城のバスケットボールのレベルアップに尽力した高安勝也さん(60)が今年、市体育協会を定年退職した。3月30日に開かれた祝賀会にはOB、OGを含むチームの関係者約35人が駆け付け、長年の労をねぎらった。

定年退職を祝う会でバスケットボール仲間たちに囲まれ笑顔を見せる高安勝也さん(前列中央)=3月30日、那覇市内

 高安さんとバスケットの出会いは中学時代の部活動だ。高校は陸上、大学は少林寺拳法に親しんだが、大学卒業後にバスケットへ復帰。村代表として島尻郡大会に出場するなどした。当時は強豪地区ではなく「強くなるためには練習が必要」と1984年に愛好会を立ち上げ、会は現在も「豊見城スポーツ」のチーム名で活動が続いている。

 さらに高安さんが中心となって始めた「バスケットボールカーニバル」は今年で33回目を迎え、市内の小中高と一般のチームがそれぞれ切磋(せっさ)琢磨(たくま)する場となっている。回を重ねるごとに盛り上がり、当初1日だけだった日程も現在は3日間にわたり開催される。94年に長嶺中が全国制覇するなど県内外の大会で豊見城勢の活躍も目立ってきた。

 高安さんは4月に設立した市バスケットボール協会では顧問を務め、「これからは若い人に頑張ってほしい」とエールを送りつつ「必要なときは力を貸したい」と変わらず頼もしい。