社会

「どうすれば防げたのか…」 被害者友人、無念さにじむ 北谷女性殺害事件から2週間

被害女性と最後にやりとりしたLINEの言葉を見つめる友人=25日、沖縄市内

 「彼女は太陽のように明るい人だった」。北谷町桑江のアパートで在沖海兵隊所属の米海軍3等兵曹ガブリエル・オリベーロ容疑者(32)が住人の女性(44)を殺害し、その後に自殺した事件は27日で発生から2週間がたつ。亡くなった女性の友人が25日、本紙の取材に応じ、「いつもポジィティブな彼女が大好きだった」と振り返り、どうすれば事件を防げたのか無念を語った。

 被害女性と子ども同士が同じ保育園だった女性(42)は共に元夫が米軍人のシングルマザー。共通点の多さから自然と親しくなった。「休みの日にはアラハビーチでよく会って、恋愛の話や子どもの話で盛り上がった」

 最後にLINEでやりとりしたのは昨年9月。夏に付き合い始めた容疑者の男について「将来が見えない。別れようと思う」と連絡をもらった。だが、その後連絡が途絶えた。容疑者の付きまといが始まり、余裕もなくなっていただろうことを事件後に知った。


被害女性が好きだったアロマキャンドル(友人提供)

 事件から数日後。思い出の品を供えようと、別の友人と一緒に事件の現場となった部屋に入った。警察の捜査は続いており、壁や床には血の痕が残っていた。「怖かっただろう。どんなに痛かったか」。ハンカチを握りしめた。

 片付け中、部屋から子どもたちが女性に宛てた手紙が出てきた。文面をたどり、涙がこみ上げた。「ママは世界一のママだよ。ずっと一緒にいようね」。

 今も気持ちの整理が付かず「どうやったら事件を防げたのか、何回も考えるが今でも分からない」。米軍人には精神的に不安定な状態の人も多いと感じる。容疑者も心が不安定だったと聞いた。「それならば、なぜ帰国させる措置をしなかったのか。そうすれば…。本当に悔しい」と声を震わせる。

 2人の子どもたちとは毎日会っている。気丈に振る舞う子どもたちを見ていると心がはちきれそうになる。「母親にはなれないけれど、この子たちの成長を見守っていけたら」。子どもたちを支えることで被害女性の無念を少しでも晴らしたい。そう思っている。

 (新垣若菜)