【中国時報】総統選世論調査 野党所属リード 与党内部、選挙戦危ぶむ


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 台湾の旺旺中時メディアグループが1日に発表した、2020年1月の総統選に関する世論調査で、野党国民党の韓国瑜・高雄市長のリードが明らかになった。韓氏は4月30日、党主席との会談で総統選出馬を表明している。与党民進党内部には選挙戦の行方を危ぶむ声も出て来ている。

 世論調査によると、国民党所属の候補間では、韓氏が鴻海グループ会長の郭台銘氏を17・9ポイント上回る34・2%の支持を獲得している。動向が注目される無所属の柯文哲台北市長の出馬を想定した、蔡・柯・韓の三つどもえでは、韓氏が41・1%を獲得し、蔡氏の20・9%、柯氏の25%を大きくリードしている。

 与党民進党内部でも蔡総統不利の見方はあり、テレビの討論番組に出演した与党幹部は、有権者の4割を占めるとされる中間層の蔡総統離れを強く危惧した。メディア関係者も地方での蔡総統の支持基盤低下を指摘しており、総統の再選を危ぶむ見方が強くなっている。