社会

多量飲酒で犯罪誘発か?けんか、器物破損、DV…沖縄県内の摘発者、毎年2割超が飲酒がらみ 県警「節度ある飲酒を」

 県警が2014~18年に摘発した刑法犯のうち、飲酒絡みの摘発者数は毎年2割超で推移しており、県内で起きる犯罪の一定数が飲酒に起因していることが10日、県警生活安全企画課がまとめた統計で明らかになった。罪種は暴行や傷害の粗暴犯が多い。県内の刑法犯認知件数が02年から17年連続で減少している一方で、飲酒絡みの摘発者数は一定割合を占め続けており、同課は多量飲酒が犯罪を誘発するとみて、犯罪抑止のためにも節度ある適度な飲酒を呼び掛けている。

 県警は07年から、刑法犯のうち容疑者が飲酒絡みだった件数を全国で唯一まとめている。刑法犯とは、殺人や強盗、放火、暴行、傷害、窃盗などが主なもので、道路交通法違反の飲酒運転などは含まれない。


 過去5年間の統計によると、飲酒絡みの摘発者数が最も多かったのは17年の867人で、刑法犯摘発者数全体に占める割合も27%と最多だった。14~16年は23%で推移し、18年は25%だった。5年間で計1万6326人が摘発され、そのうち約24%の計3945人が飲酒絡みだった。

 県警生活安全企画課によると、飲酒絡みの事件は夜から朝方にかけて発生することが多い。酔っぱらい同士のけんかや器物損壊、パートナーへのドメスティックバイオレンス(DV)などの粗暴犯が目立つ。

 同課の山内修管理官は全国で同様の統計がないため割合の比較はできないが、「多量飲酒が犯罪につながるのはこの傾向を見ても明白だ。過度な飲酒を改め、節度ある適度な飲酒に努めてほしい」と注意を促した。

 アルコール依存症などの予防・支援に取り組むおきなわASKの大田房子代表(61)は「沖縄は多量飲酒する人の割合が全国の中でも断トツで多い。お酒を飲み過ぎると脳がまひして自制心が効かなくなる。それで情動的になり、粗暴につながっているのではないか」と分析。

 「飲酒運転などの道交法違反を含めると、飲酒に絡んだ犯罪の割合はもっと多くなるのではないか」と指摘し、「お酒は楽しさもあるけれど怖さもある。アルコールに対する自分の体質を知り、正しい知識を身につけることが必要だ。粗暴などの問題行動を起こす人には断酒を勧める」と説明した。 (照屋大哲)