「沖縄の人もやれる」と発信したい 西武・山川穂高のプロで戦うモチベーション


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21日の試合で3ランを放ちポーズを決める西武・山川穂高(右)

 21、22の両日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇でプロ野球公式戦を行った西武の山川穂高が22日の試合前に琉球新報の取材に答えた。日頃から沖縄県出身を意識し、し烈なプロの世界で戦う山川。「沖縄の人でもいけますよ、沖縄の人も頑張りましょうという気持ちを発信していきたい」と熱い思いを持ち、球界を代表する長距離砲へ成長し続ける。

 21日、七回に左中間へ20号となる3ランを放った。セ・パを通して20号一番乗りで、県内プロ公式戦で県内選手最初の凱旋弾となった。現在、本塁打ランキングで独走中。「最高でした。今までで一番の本塁打でした」と一夜明けたその喜びをかみしめた。

 山川はインタビューの時など、普段から故郷沖縄への思いを語ることが多い。本紙の質問の中でも「沖縄の選手は、ぼくを含めて駄目な人が多いと思うので」と切り出した。「戦争の影響もあると思いますが、争いごとがあったら譲るスタイルが(沖縄の選手はより強いことを)内地の人と10年間やってきて強く感じます。沖縄の人でもいけますよという気持ちを発信していきたい」と胸の内を吐露する。「野手では自分が先頭を切る。沖縄出身で一軍で活躍している人は少ないので、そのような意識はしている」とプロで戦うモチベーションを語る。

 このままいけばシーズン本塁打も60本を超えるハイペースだ。ヤクルトのバレンティンが持つ60本塁打のプロ野球記録更新にも期待がかかる。「去年は3試合に1本と考えていたけど、ことしはペースをあまり考えてない。打てる時に打ちまくろうと思っている」

 22日の沖縄での試合を終えると、再び沖縄の地を踏むのはシーズンオフになると見られる。「ホームランキングとして沖縄に帰ってきたい」と短い言葉に今季の決意を示した。