今度は夜間にパラシュート降下訓練 地元が反対しているのに強行 今月4度目


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
夜間にC130Jとみられる機体(右)からパラシュートで降下する米兵ら=23日午後7時42分、うるま市の津堅島沖合上空(喜瀬守昭撮影)

 【うるま】米軍は23日夜、沖縄県うるま市の津堅島訓練場水域で、今月4度目となるパラシュート降下訓練を実施した。午後7時42分から同58分にかけ、C130Jとみられる米軍機から計7人が降下した。この水域での夜間の降下訓練は今年初。県基地対策課が確認を始めた1997年以降、同水域で1カ月に訓練を4度実施するのも初めてで、訓練が常態化しているといえる状況だ。

 うるま市議会は20日の臨時会で、同水域での訓練中止を求める抗議決議を全会一致で可決したが、米軍は航空情報(ノータム)で通知した22、23日に訓練を強行した。21日の嘉手納基地での降下訓練から数え、3日連続で実施された。防衛局は21日、本紙取材に「当局が把握する限り、3日連続の訓練実施は記録がない」と回答していた。

 14日には、同水域では初となる垂直離着陸輸送機MV22オスプレイによる訓練も確認されている。