足、あごでシャッターを切る 電動車いすの高さから見える景色って? 脳性まひの2人の写真展


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写真展で使用する額縁の色を塗る友利敏幸さん(右端)とサポートする高校生ら=11日、那覇市金城の市社会福祉協議会

 「電動車いすの高さから写し出す風景! おっさん二人の写真展」が6月1、2の両日、沖縄県那覇市泉崎の県立図書館4階交流ルームで開かれる。脳性まひで障がいのある友利敏幸さん(49)と喜納盛安さん(50)の幼なじみ2人が、人生50年を記念して開く初の2人展だ。風景写真などそれぞれ10点ずつ合計20点を展示する。

 1人暮らしの自立生活を送る2人。電動車いすで自由気ままに楽しむ外出で欠かさないのがカメラだ。友利さんは足で、喜納さんはあごでシャッターを切る。

 11日には那覇市社会福祉協議会で、写真展で使用する額縁に色を塗った。2人を応援する友人や、真和志高校みらい福祉科、那覇西高校ボランティア部の生徒らが協力した。

 展示する写真の中で夜のクルーズ船の写真がお気に入りという友利さん。「ちょっとした手伝いをしてもらえばどこへでも行けるということを(写真を通して)知ってほしい」と来場を呼び掛けた。

 入場無料。当日の運営ボランティアを募集している。問い合わせは那覇市社協(電話)098(857)7766。
 (中川廣江通信員)