拾った漂着ゴミが描くイリオモテヤマネコ 自然保護団体が石垣港でゴミゼロアート


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
漂着プラスチックごみを使用したアートプロジェクトへの参加を呼び掛ける竹田尚志代表(右)と仲程長治さん=5月30日、石垣港離島ターミナル内の平田観光

 【八重山】竹富町西表島の自然環境や文化の保全に取り組むプロジェクト「Us 4 IRIOMOTE(アス・フォー・イリオモテ)」(竹田尚志代表)は、「ごみゼロの日」の5月30日、漂着プラスチックごみを使用する観光客参加型のアートプロジェクト「YAMANEKO 530 ART」を開始した。同日、石垣港離島ターミナル内・平田観光チケットカウンター横に、漂着プラごみを投入できるアクリル製ボックスを設置した。

 ボックスは畳1畳ほどの大きさで、イリオモテヤマネコの形が大きく透明にかたどられている。ボックス内にごみがたまると、色鮮やかなイリオモテヤマネコのアート作品が出来上がる仕組みだ。

 漂着ごみは自由に投入でき、観光客らにアート制作に参加してもらいながら、八重山の漂着プラごみ問題を認識してもらおうという狙いがある。

 ボックスをデザインした石垣島出身の写真家・デザイナーの仲程長治さん(60)は「アートを通じ、楽しみながら自然に恩返しできる取り組みだ。デザインする動物を変えながら、もっと広げていきたい」と話した。