環境汚染につながるプラスチックごみ(廃プラ)の削減が世界的な課題となる中で、木製商品開発・販売のスマパノ(国頭村)は、スギやヒノキの間伐材で作ったストローの本格販売を県内で始めた。国頭村のオクマプライベートビーチ&リゾートのレストランで5月から使用されているほか、那覇市のハイアットリージェンシー那覇沖縄で5日からホテル内のバーで期間限定カクテル用のストローに使われている。
使用する木は県外のスギやヒノキだが、同社の興津世禄氏は「将来的にはやんばるの木を使って県内でも作りたい。間伐材を使うことで林業の活性化になれば良い」と話した。
木製ストローは親会社のクレコ・ラボ(東京都)が開発し、木材を0・15ミリ程度にスライスした木のシートを独自の加工で巻き上げた。1月からザ・キャピトルホテル東急(東京都)で試験導入を始め、月3千本まで需要が拡大したため沖縄をはじめ販路を広げる。
単価は購入本数によって変わるが50~120円と高額なため、高級ホテルや飲食店など富裕層向け施設への導入や、土産品として販売する。会社のロゴなど文字を刻むことも可能。ストローは使い捨てだが木製のため、捨てても環境に優しい。