事故改ざん1890万円横領 実在しない被害車両を追加 JAおきなわ職員


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 JAおきなわ(大城勉理事長)は14日、30代の男性職員が自動車共済事業で共済金を横領する不祥事があったと発表した。この職員は2014年3月~18年12月まで96回に渡り、自身が担当する自動車共済の共済金支払い事業で、実在しない被害車両を追加する事故情報の改ざんを行った。横領した金額は1893万1483円。

 同職員はJAおきなわで共済事業に携わった後、14年4月にJA共済連沖縄へ出向し、横領を続けた。事件が発覚したのは2019年2月で、事件発生部署の同僚職員が疑いを持ったことから事件が浮上した。事件が発覚したことで出向が解かれ、現在は自宅謹慎中という。

 JAおきなわは今後の処分について、事件の解明に向け追加聴取を行った上で刑事告訴を予定している。JAおきなわの大城理事長は「内部のチェック体制が十分に機能しなかったことが原因。さらなる内部管理を強化し、組織を挙げて不祥事の再発防止に取り組んでいく」とコメントした。