沖縄・北大東、阿嘉、慶留間の3島の水道広域化で料金引き下げへ 2019年度内


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 沖縄本島と離島の水道サービスの格差解消に向けて県が取り組んでいる本島周辺離島8村での水道広域化事業で、県保健医療部の砂川靖部長は25日、本年度中に北大東村、阿嘉島、慶留間島の3島で整備が完了するとの見通しを示した。県と企業局は2014年、水道料金が本島と比べて割高になっている座間味や北大東など8村と広域化の覚書を締結し、施設整備を進めている。

 県衛生薬務課によると、北大東村と座間味村は取水から家庭などへの給水までの水道事業を村が運営しており、本島と比べてコストが高い。北大東村は水道料金が県内で最も高く、18年度は県平均の2・2倍に上った。広域化で県企業局が介入することで、料金の引き下げにつなげる。

 砂川部長は17年度末に広域化が完了した粟国村では、整備後の料金が約半額になったとし「21年度をめどに本島周辺離島8村の水道広域化が完了できるよう取り組む」と述べた。

 県議会で中川京貴氏(沖縄・自民)の代表質問に答えた。