メードインコザを台湾で 百貨店の物産展に初出店


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自慢の一品を紹介する各店舗の代表ら=10日、沖縄市中央

 【沖縄】メードインコザを台湾で―。台湾の台北市にある百貨店「大葉(ダイェー)高島屋」で28日から開催される日本の物産展に沖縄市の商店街が扱う商品や沖縄の作家が制作した作品などが並ぶ。市はこれまでも音楽やスポーツなどを通し、台湾との交流を図ってきた。地元の商品を現地でPRし、商店街同士の交流も見据える。

 販売に参加するのは、いずれも市内の商店街に店を構える「おやかわ呉服店」「ラ・セーヌ」「ラ・クッチーナ」「アトロン」「たじま屋本店」。オリジナルの雑貨や衣料、市の伝統工芸「知花花織」がモチーフの財布など、各店舗の一押し商品が並べられる。

 イラストレーターの与儀勝之さんの作品や琉球人形の展示もある。

 オリジナルのデザイン生地制作から雑貨の縫製までを手掛けるアトロンのエノビ☆ケイコさんは「メードインコザを発信したい」と意気込んだ。

 物産展は毎年七夕に合わせて開催され、日本各地の特産品や伝統芸能が紹介される。期間中は約1万人が訪れるという。関係者によると、沖縄県からは沖縄市が初めての出店となる。

 これまで台湾との文化交流などに携わってきた、まちづくりNPOコザまち社中の照屋幹夫理事長は「多くの人に沖縄市の魅力を知ってもらい、今後は台北市内の商店街との交流も促したい」と語った。