社会

続く容疑者の否認 「突き落とした」供述から一転 証拠少なく、慎重捜査 読谷女性強殺事件から1週間

 沖縄県読谷村宇座の海岸で今年3月、宜野湾市真栄原の接客業の女性=当時(32)=の水死体が見つかり、埼玉県川口市の解体工の男(36)=窃盗罪で起訴済み=が女性を殺害し財布を奪ったとして強盗殺人容疑で再逮捕されてから9日で1週間がたった。容疑者は強盗殺人容疑で再逮捕されて以降、容疑を否認し続けているが、5月に窃盗容疑で逮捕された際、女性を残波岬から「突き落とした」などと供述していた。県警と第11管区海上保安本部でつくる合同捜査本部は、殺害に関わる直接的な証拠が少ない中、容疑の裏付けを慎重に進めている。

 女性は3月2日昼ごろ、読谷村宇座の海岸で溺死体となって見つかった。県警は遺体発見当初から身元の確認や現場状況を調べた。

 数日後に遺族から捜索願が提出され、女性の銀行口座から預金が引き出されていることも判明したため、捜査が本格化した。

 捜査機関は当初から、女性が殺害された可能性が高いとみて捜査を進めていた。

 遺体発見から2カ月後の5月23日、女性の死後に口座から計約267万円を引き下ろしたとして、窃盗容疑で容疑者と神奈川県の会社員の女(21)=同罪で起訴済み=を逮捕した。女は強盗殺人事件に関わっていないとみられる。

 容疑者の高校時代の同級生は「(同容疑者は)昔から緻密な計算や計画を練るタイプではない。殺人をするような人だとは思わない」と話した。

 捜査関係者によると、容疑者は3月1日夜に読谷村内で女性と一緒にいるところが防犯カメラで確認された。推定犯行時刻後に残波岬付近から1人で離れたことも判明している。

 捜査関係者は「直接的な証拠というより、総合的に判断して再逮捕した。犯行をさらに裏付ける作業を進めている」と強調した。