米海軍機、夜間離着陸繰り返す 普天間飛行場 騒音最大94デシベル、市民が苦情


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米軍普天間飛行場でタッチアンドゴーを繰り返す米海軍所属のP8A対潜哨戒機=22日午後9時47分、宜野湾市

 【宜野湾】米海軍所属のP8A対潜哨戒機が22日午後9時台に10回以上にわたり、宜野湾市の米軍普天間飛行場で離着陸訓練のタッチアンドゴーを繰り返した。最大94.3デシベルの騒音が発生し、市民から苦情があった。参院選期間中は目立った訓練が見られなかったことに、ある市民は「気を使って飛んでいなかったのか」と疑問を呈した。

 哨戒機は午後9時ごろから10時前まで、約4分ごとに旋回して離着陸した。県と宜野湾市の騒音測定では、着陸する際に通過する上大謝名公民館で午後9時7分に最大騒音を記録。騒々しい工場内の音に相当するとされる90デシベル台の騒音が1時間で13回もあった。

 市の基地被害110番には野嵩に住む男性から午後9時38分に「うるさいです。かなり迷惑です」と通報があった。ある60代男性市民は「選挙期間中は比較的静かだった。このままの静かさがずっと続いてほしかった」とつぶやいた。

 23日も夜間訓練をしていたCH53ヘリが午後10時54分、同飛行場に着陸した。