社会

那覇地検、強盗殺人で追起訴 沖縄県警、状況証拠積み重ね容疑固める 沖縄・女性水死体

殺害されたとされる女性が水死体で発見された現場=6月、読谷村宇座

 沖縄県読谷村宇座の海岸で今年3月に水死体で見つかった女性=当時(32)=を殺害し、財布を奪ったとして、那覇地検は23日、知人の埼玉県川口市の解体工の男(36)=窃盗で起訴=を強盗殺人罪で追起訴した。男は強盗殺人容疑での逮捕当時、容疑を否認していた。目撃者の証言など証拠が乏しい中、県警は状況証拠を積み上げて容疑を固めた。公判は裁判員裁判になる。

 起訴状によると、男は女性を殺害して金品を奪おうと考え、3月2日午前2時6分から同31分の間に、読谷村内の断崖で殺意を持って女性を突き押して海中に転落させた。

 捜査関係者によると、男は取り調べで「(女性を)残波岬から突き落とした」などと述べる一方、計画性や殺意を否認することもあった。男は最近は黙秘をしているという。一方、女性が自殺する動機が薄いと判断された。

 男が事件直後に知人の神奈川県の会社員の女(21)=窃盗で起訴=に指示し、女性が管理する口座から金を引き下ろしたことから、計画性があったとみている。

 捜査幹部は「男の供述は二転三転しているが状況証拠はそろっている。最も大きいのは被害者に自殺する理由がなかったことだ」と話した。

 男は、奪った財布に入っていたキャッシュカードを使って約270万円を引き出したとして、既に窃盗の罪で起訴されている。

 窃盗罪に問われている会社員の女の初公判は19日に那覇地裁であった。女は容疑を否認し、無罪を主張している。