海の仕事 体感 高校生60人、船で寝泊まり


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丸三海運の定期船「海風」でのインターンシップを終え、船を降りる沖縄水産高校の玉城伶於さん(右)と田端大睦さん=7月29日、那覇港浦添ふ頭

 沖縄総合事務局は夏休み期間中の7月下旬から8月下旬にかけて県内の高校生を対象に内航船のインターンシップを実施している。沖縄水産、宮古総合実業、八重山農林、八重山商工の各校から計60人が参加し、民間の船に寝泊まりし、作業を体験した。

 丸三海運が那覇―大阪間で定期運行している貨物船「海風(うみかじ)」に4泊5日の日程で乗船した沖縄水産2年の玉城伶於(れお)さん(16)と田端大睦(ひろとも)さん(16)は「実際に体験することで仕事の内容がよく分かった。緊張感も感じられていい経験になった」と語った。

 沖縄総合事務局によると、国内輸送に従事する内航船員数は横ばいで推移しているものの、高齢化が進んでおり、数年後には船員不足が生じるとされている。若手の船員の確保・育成が喫緊の課題となっていることから、海運事業者の協力を得てインターンシップ事業に取り組んでいる。