Bリーグ王者へ本格始動 プロバスケ 新生キングス、戦術確認


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積極的にゴール下へ切り込む並里成ら=19日、宜野湾市立体育館

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは19日、10月上旬に2019―20シーズンが開幕するのを前に、宜野湾市立体育館でメディア向けに練習を公開した。新キャプテンの田代直希やチーム最長となる在籍8年目に入る岸本隆一、新加入のビッグマン満原優樹、NBA経験もあるジャック・クーリーなど全メンバーが初めてそろい、丁寧に戦術を確認した。2季連続でチャンピオンシップ(CS)準決勝まで進んだ昨季の成績を上回るべく、新生キングスが本格始動した。

 練習は午後2時から約2時間。オールコートの速攻やスクリーンの確認に時間を多く割いた。3季目の佐々宜央HCは「ここの判断もっと早く」「すぐ展開して」などと声を張り、英語を交えながら熱っぽく指導。主力の入れ替えが多かった中、選手たちも「スクリーン」「ナイスショット」などと声を掛け合い、積極的にコミュニケーションを図っていた。

戦術を身ぶり手ぶりで細かく指導する佐々宜央HC

 守備を重視する佐々HCは「これまでやってきたハードワークをまずはやらないといけない。去年に比べ静かな選手が多いので、表現を豊かにしてほしい」と求めた。攻撃面では「今年は選手の状況判断に任せる幅を広げようと思う。創造性を生かしたい」とさらなる進化を誓った。

 在籍4年目に入る田代は「主力選手が入れ替わったけど、やりたいバスケは崩れていない」とチームの持ち味である堅守がぶれていないことを強調。その上で「リバウンド、ディフェンスをおろそかにせず、常にアグレッシブに戦いたい」と意気込みを語った。

 198センチの満原は「守備を大事にするチームというのが練習中も伝わってくる。琉球は日本人ビッグマンがいない時期が続いてるので、(外国人選手とも)対等に戦いたい」と高さを生かしたプレーで貢献することを決意。目標を優勝とした上で「メンバーがだいぶ変わって不安な人もいると思うが、弱くなったと言わせないように頑張りたい」と力を込めた。