JAおきなわは20日、沖縄県産シークヮーサー果汁をパウダーにした商品「ヒラミン」の発表会を那覇市壺川のJA会館で開いた。粒タイプで水にも溶けやすく、さわやかなかんきつ飲料や料理に混ぜて使うなど幅広く活用できる。
同商品は4倍に濃縮した果汁を「スプレードライ」という製法を使い粉末化した。水分含有量が少ないため、賞味期限は従来の果汁に比べ1年以上長い2年になった。皮や絞りかすを含んでおらず、苦みやえぐみが少ないすっきりとした酸味を味わうことができる。
手軽に使えるようスティックタイプで、コップ1杯(120ミリリットル)で希釈するのにちょうどいい分量ごとの個包装を採用した。JAおきなわ特産加工部の上原正重調査役は「今後はホテルの客室に置いて観光客に県産シークヮーサーをPRしたい」と話した。
県内のJAファーマーズマーケットとAコープで20日に販売を開始した。今後は全国のスーパーでの販売も予定し、県産シークヮーサーの用途を広げ、消費拡大につなげることを目指す。
希望小売価格は税別で3グラム×3包入りが1袋250円、3グラム×30包入りが1袋1980円。