「沖縄日記」映画化も 坂本菜の花さん 東京でイベント


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珊瑚舎スコーレで高校3年間を過ごした様子をまとめた坂本菜の花さんの「菜の花の沖縄日記」の出版を記念したイベントで当時の思いなどを語る菜の花さん=29日、東京都の中日新聞東京本社

 【東京】那覇市の珊瑚舎スコーレで高校3年間を過ごした坂本菜の花さん(20)が北陸中日新聞に書いた連載をまとめた「菜の花の沖縄日記」の出版を記念したイベントが29日、東京都の中日新聞東京本社で開かれた。菜の花さんは卒業制作で作った紅型の浴衣姿で登場し、沖縄で過ごした時間を「大事なことを教わった」と振り返った。その上で「本はゴールではなく、ここからが始まり。これからも種まきを続けたい」と話した。

 沖縄テレビ放送で放映された菜の花さんのドキュメンタリー番組も上映され、担当ディレクターの平良いずみさんが番組に後日談も交えて映画化されると説明した。映画は11月に那覇市の桜坂劇場でお披露目上映され、来年2月に同劇場で先行上映、4月には東京のポレポレ東中野で上映される予定。

 菜の花さんは、地元石川県珠洲市に戻り、ごみ削減を考える勉強会で行動したり、市民の声を実現させるための珠洲未来塾に参加していることを報告した。辺野古新基地建設を巡り全国でも広がる、沖縄の民意を尊重するよう求める請願を珠洲市議会でも提出していきたいと話した。

 2018年の卒業後、今年2月の辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票では模擬投票の呼び掛けにも参加。「若い人が積極的に動いてうらやましい」と語った。