市民提訴の議案提出 宮古島市長「名誉毀損だ」


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宮古島市役所

 【宮古島】宮古島市議会9月定例会が3日、開会し、市の不法投棄ごみ事業についての住民訴訟を巡り、市は市民6人を訴えるための議案を提案した。

 議案書で市は、市民らが契約締結や支出命令を阻止する監督義務を怠ったなどとして、市の違法性を訴えたことが「訴訟手続きや新聞報道において虚偽の真実を繰り返し主張し続け、宮古島市の名誉を毀損(きそん)した」とし、損害賠償の支払いを求めている。

 議案は5日以降に開かれる総務財政委員会で審議される予定。

 下地敏彦市長は今回の提訴について住民訴訟で判決が確定したにもかかわらず、市民らが法廷外で自らの主張を繰り返したことを「おかしいことだと思う」と指摘。「いくら市民といえども、最高裁の決定が出た後に市役所の主張が間違っているようなものの言い方をするのは名誉毀損に当たるのではないか」と述べた。