県が公金管理不適正を謝罪 離島で診療費紛失 金庫外での管理が常態化


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 今年5月、伊平屋村の県立北部病院付属伊平屋診療所で診療費4万8千円が盗まれた件で、県病院事業局の我那覇仁局長は10日、県庁で会見し、金庫外で診療費を保管する不適正な公金管理がなされていたなどとして「公金をなくしてしまい申し訳ない」と謝罪した。同局は金庫内での管理徹底など今後再発防止に取り組むと説明した。担当事務員らの処分も検討するという=写真。

 同局によると、5月20日に週末金曜日の17日に窓口で納付された診療費が紛失していることが発覚した。金庫内の管理が規定されているが、伊平屋診療所では金庫外での管理が常態化していたという。

 同診療所は医師1人、看護師1人、事務員2人勤務。医師と事務員1人が現金の取扱者だった。紛失に気付いた事務員2人は私費などでいったん穴埋めした。その後も診療所内を探したが見つからなかったため、6月11日に北部病院に報告し、14日に警察に窃盗被害届を提出した。診療所の鍵は閉まっていたという。