豊崎に計画のリゾートホテル、「インターコンチネンタル」に 台湾・嘉新水泥、2023年開業予定


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
嘉新水泥がIHG・ANAホテルズグループと運営する「インターコンチネンタル沖縄美らSUNリゾート」のイメージ図

 台湾の大手セメント会社嘉新水泥(チアシン・セメント)が豊見城市豊崎の「豊崎タウン・臨空港産業用地」に建設を計画している大型リゾートホテルについて、「インターコンチネンタル」ブランドを日本国内で展開するIHG・ANA・ホテルズグループジャパン(東京都)が運営を担うことが12日、分かった。2023年の開業予定で、名称は「インターコンチネンタル沖縄美らSUNリゾート」を予定している。

 ホテルの客室数は373室でホテル棟とヴィラタイプの棟の2棟で構成されている。施設内には温泉大浴場、チャペル、屋内・屋外プール、フィットネス施設、レストランとバーなど4店舗、宴会場など多彩な設備を備えている。
 嘉新水泥の現地子会社で豊崎のプロジェクトを運営する嘉新琉球開発(那覇市)と用地を分譲した県土地開発公社によると、すでに温泉の試掘で温泉施設の整備が可能であることを確認しているという。ホテルの設計に着手しており、着工時期については現在、調整を進めている。
 嘉新水泥は2020年1月、那覇市の国際通りの国映館跡地に「ホテルコレクティブ那覇」の開業を予定している。豊崎のホテルは沖縄で2件目となる。また、県内で「インターコンチネンタル」のブランド名が付いたホテルは、ANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣市)、ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート(恩納村)に続き3施設目となる。
 豊崎タウン・臨空港産業用地は16年、県土地開発公社が12・2ヘクタールの土地を活用する事業者を公募し、嘉新水泥をはじめ大和ハウス工業など5社への分譲が決定。大和ハウス工業は商業施設併設型水族館「DMMかりゆし水族館」をはじめ、約170店舗が入居する施設を20年4月に開業予定。