コラソン、あす湧永戦 挑む「落とせない一戦」


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今季初勝利を目指し、気合を入れて練習する選手ら=12日、ANA ARENA浦添

 日本ハンドボールリーグの琉球コラソンは14日、広島県の湧永満之記念体育館で湧永製薬と対戦する。16日は県立武道館で大同特殊鋼との試合が控える。今季から加入した東江太輝にとって、湧永製薬は累計6年所属し、昨季は主将として引っ張った古巣。大同特殊鋼は東江の弟・雄斗が活躍するチーム。「湧永戦に勝って、次の大同戦もチームだけでなく兄としても負けられない」と、プライドをみせる。

 今季のコラソンは開幕6連敗。足を使った高めの守備に加え、棚原良など上背のある選手を軸にした横一線守備が着実に形になってきた。一方の攻撃は、ポストやサイドをうまく機能させられていない。バックプレーヤーの負担が増え、後半はタフなシュートが目立ってしまうことが課題だ。

 そのため、12日の練習は速攻の流れや、ハーフコートの攻撃の形や連係を再確認した。今季は攻撃時のミスが目立っているため、東長濱秀作監督は「動きを改善してテクニカルなミスを抑える」と、自身も練習に参加した。

 対する湧永は、選手入れ替えで若返ったが今季は無敗。勝って軌道修正したいコラソンの選手らは、練習では今まで以上に意見をぶつけ合うなど、熱が入る。東江は「想定通りにいかない場面に対処するためにも、選手間の理解度を高める必要がある。16日の大同に勝つためにも、湧永戦は落とせない」と気合を入れ直した。