ゆいレール、迫る本番 延長4駅お披露目


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
首里駅を出発し、石嶺駅に到着する列車=13日午後、那覇市首里石嶺町(ジャン松元撮影)
新たな始発駅となるてだこ浦西駅=13日午後、浦添市前田

 10月1日からの浦添延長区間での運輸認可を受けた沖縄都市モノレール社(美里義雅社長)は13日、新たに開設する4駅を報道各社に公開した。既存駅に比べてエスカレーターの幅が広くトイレを全て洋式化。到着時のホームと車両のすき間も狭くなりバリアフリー化が図られている。

 各駅の到着時には、石嶺駅で「ちょんちょんキジムナー」、玉城朝薫の墓に近い経塚駅は組踊「二童敵討」で演奏される「はべら節」、浦添前田駅は「めでたい節」、終点のてだこ浦西駅は新しい街のにぎわいで「ヒヤミカチ節」のメロディーが流れる。

 首里駅からてだこ浦西駅まで、延長区間4.1キロの所要時間は10分。モノ社は開業後に4駅合計で1日約1万2千人の利用を見込む。運輸部営業サービス課の安谷屋直樹課長は「定時性と利便性を実感してほしい」と話した。

 駅舎のデザインは、浦添グスクに近い浦添前田駅の屋根は石門に見立て、てだこ浦西駅はドーム型の大屋根を採用している。石嶺駅は首里花織、経塚駅はうらそえ織、浦添前田駅は紅型の祖型と言われる浦添型、てだこ浦西駅は知花花織の工芸モチーフが各所にあしらわれている。