教育

子供と担任の相性が悪い? 親が取るべき行動

ライフ

By Sue Shellenbarger
2019 年 9 月 18 日 09:01 JST 更新プレビュー



写真はイメージです。


 「新しい担任の先生はこの子に合うだろうか」。こう心配する小学生の親は多い。

 10歳にも満たない子供の心理的シグナルを読み取るのは難しい。子供のおなかが痛いのは新しい担任のせいなのか。娘が悲しそうだったり、ピリピリしていたり、騒いだりするのは学校で嫌な事があるせいなのか。

 子供が逆境に置かれると飛んで行って救い出すヘリコプターペアレント(過保護な親)には誰だってなりたくない。だが、子供が悪い教師に悩まされる状態を放置できる親もいない。親にとって最善の道には忍耐が求められる。学校で実際に起きていることを突き止め、問題解決に向けて教師と協力するにはコミュニケーション能力が要る。

 苦手な教師と1年間付き合うことは、子供が困難に向き合うのを学ぶ機会にもなり得る。カリフォルニア州のキャロル・ロイドさんは数年前、娘の小学校の担任を聞いて心配になった。怒鳴ったり、生徒に恥をかかせたりするとの評判を聞いていたからだ。だが、口を挟まないと決めた。「忍耐強く、問題解決能力のある子になってほしい。難しい状況を切り抜けられることを知ってほしい」と話す。

 娘には、担任とうまくやるとともに最善を尽くすよう励ました。娘は1年間を無傷で乗り切ったが、それほどラッキーではない生徒もいた。ある女の子は算数恐怖症になり、家庭教師に助けてもらう事態になった。担任に間違いを厳しく責められたためだと、ロイドさんは言う。ロイドさんは、学校の格付けをする非営利団体で幹部を務めている。

 しかし、子供が心の傷を負うリスクがあると判断した時には、親が動くことが重要だ。

 臨床心理学者のアイリーン・ケネディ・ムーア氏は、ある母親から相談を受けた。それまでトラブルと無縁だった息子が、新しい担任に何度も叱責を受けていたのだ。母親は面談を求めたが、大失敗だった。担任は延々とわめき散らして息子がひどい生徒だと訴え、息子が泣き出してもやめなかった。母親は校長に訴え、息子はクラスを移った。

 ケネディ・ムーア氏は、原因がなんであれ、この担任のクラスは精神的に安全な場所ではなかったと話す。「彼女には子供の痛みが分からなかった」からだ。

 大半のケースでは、性急に子供のクラスを替えようとしない方が良いと同氏は話す。「子供をある状況から遠ざける時には細心の注意を払うことだ。子供に対し、『これはあなたが対応するには難し過ぎる。あなたには対応できない』というメッセージを与えかねない」。「人生であらゆる種類の人に対応しなくてはならないなら、子供たちもそれを知る必要がある」

 ノースカロライナ州の学校管理者ノラ・カール氏によれば、校長たちは陰で多くの時間を割いて生徒と教師の組み合わせを決め、バランスの取れたクラスを作ろうとしている。しかし、多くの学校では教師が不足しており、問題の解決は難しい。

 教師の評判が誤解を招くこともある。親のコンサルタントで教育者のエイミー・ベーレンス氏は、最高とも最低とも評価される1人の教師の例を挙げる。「彼のそっけない態度や集中的なやり方に対応できる子供には受けが良い。しかし、そっけない態度やちょっとした皮肉に傷つく子供には、あまり好かれない」という。

 また、第一印象が正確とは限らない。ライアン・ダーシーさんはかつて息子の担任に初めて会った時、とてものんびりした女性だという印象を持った。精力的で学習欲の強い息子に合うかどうか分からなかった。だがすぐに、生徒にとって素晴らしい存在だと分かった。

 帰宅した子供が怒っていたり、おびえていたりしたら、気持ちを聞くことをベーレンス氏は勧める。息子は担任の何に怒っているのか。言葉か、行為か、表情か。その前に教室で何があったのか。子供が話したのは結末だけで、それ以前にさまざまなことがあったかもしれない。

 子供の問題が2、3日で解決しなければ、担任に面談を求めた方がいいだろう。明るく会話を始め、家で見られる問題を具体的に話す。それで解決せず校長に伝えるなら、担任の行動と子供への影響を具体的に描写する準備をすべきだとカール氏は話す。

子供が新しい担任と合わなかったら

すべきこと

*担任を良く知るために学校見学会に参加したり、資料を読んだりする

*担任の何に怒っているのか、子供本人から具体的に聞く

*判断を下す前に担任が設定している課題とゴールの理解に努める

*問題解決に向けて担任と協力する可能性を残す

*積極的かつ協力的な行動のモデルを決める

すべきではないこと

*教師について聞いたことをうのみにしない

*子供の前で担任について不満を言う

*うわさ話やソーシャルメディアを通じて教師を公に批判する

*教師の頭越しにいきなり校長と話す

*教師や学校職員を怒らせる・脅す




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