沖縄県内初、女子プロサーファー誕生 北谷高出身の宮城有沙(19) プロツアー2回戦突破で取得 兄に続き波に乗る


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県内初の女子プロサーファーとなった宮城有沙=8月18日、北谷町宮城海岸(YOSHI提供)

 沖縄県内初の女子プロサーファーが誕生した。19歳の宮城有沙(北谷高出)が、19日に鹿児島県種子島竹崎海岸であった、JPSA(日本プロサーフィン連盟)ツアー第5戦サーフアイランド種子島プロで2回戦を1位通過し、プロ資格を取得した。2017年にプロ合格した兄の和真(嘉手納高出)に続いた。

宮城 有沙

 同大会は国内のプロツアーで、アマチュアが2回戦を勝ち抜けばプロ資格が取得できる。ルールは4人が同時に海に入り、20分間で乗った波のうち、得点の高い2本の合計で争われる。

 「緊張した」初戦は10点を出して2位通過。2回戦は「ここまで来たら出し切るしかないと腹をくくった」と、持ち前のパワフルなライディングで1位。宮城以外全員がプロという中でも9・65を叩き出して3回戦に駒を進めた。

 父の豊和氏は沖縄サーフライダー連盟理事長という沖縄サーフィン界のサラブレッド。物心ついた時にはサーフィンを始めていた。幼少期から美容師を目指していたが、同じく女子プロで看護師の庵原美穂(千葉)に憧れ、長年の夢と同時にプロサーファーへの道も目指し始めた。同じ頃、プロになった当時高校生の兄の存在も、プロを意識させるきっかけになったという。

 高校卒業前から挑戦し始め、4度目の正直となった。初挑戦の時に比べ「試合慣れして自信がつき、力強い演技ができるようになった」と、和真も太鼓判を押す。

 同大会は、兄も参戦予定だ。有沙は「(試合前など)不安になった時に励ましてくれる」と、心強い存在に感謝する。3回戦を控え「周りは有名な人たちばかりだけど、悔いが残らないように戦いたい」と、気持ちを引き締めた。