社会

「国は国民守る気概ない」名護市安部住民に憤り オスプレイ墜落氏名不詳で送検

名護市安部の沿岸に墜落し、大破した普天間飛行場所属のオスプレイ=2016年12月14日

 【名護】沖縄県名護市安部で2016年12月に発生した米海兵隊輸送機MV22オスプレイの墜落事故で、中城海上保安部が氏名不詳のまま容疑者の機長を書類送検したことについて、安部の住民は「原因究明や再発防止にならない」と疑問視し、米軍機事故の捜査を日米地位協定が阻む現状に「政府は米国の言いなりだ」などと憤った。

 墜落直後、「オスプレイNO・大浦湾の環境を守る―安部おばあ達の会」を立ち上げた一人、比嘉良枝さん(89)は「命に関わる問題なのに政府は地元の人間、県民をばかにしているのか。わじわじーして変になりそうだ」と怒りをあらわにした。

 日米地位協定で捜査ができなかったことが今回も繰り返された。「国は米国の言いなりで、国民を守ろうという気概すらない。本当にこのままでいいのか全国民で考えてほしい」と訴えた。

 海保が捜査で用いた米軍報告書に対して「墜落と言わない。事故発生場所も違っている。米軍の都合のいいように書かれたものだ」と指摘した。

 當山真寿美区長は「事故原因を究明しないと、再発防止につながらない。(米軍は)情報提供するなどして(事故原因を)あやふやにせず、地元も納得する形でやってほしい」と求めている。

 渡具知武豊名護市長は「詳細な情報を持ち合わせていないので、コメントは差し控える」とした。









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