全中学にソーシャルワーカー配置を 野田市小4女児虐待死で意見書可決 糸満市議会


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 【糸満】千葉県野田市立小4年女児=当時(10)=が死亡した虐待事件を受け、糸満市議会(大田守議長)は30日の9月定例会最終本会議で「スクールソーシャルワーカーの増員を求める意見書」を全会一致で可決した。スクールソーシャルワーカーを4人増員し、市内全中学校区(6校区)への配置を求めている。

 意見書では、児童の安否確認ができる環境を整えるためにはスクールソーシャルワーカーとの情報共有が重要と強調。国の方針は各中学校区への配置だが、現在は市内6校区で2人だけであることから増員を求めている。宛先は県知事と県教育委員会教育長。

 女児の一家は2017年8月まで糸満市で暮らしていた。同年7月には母親の親族が市役所に夫からのドメスティックバイオレンス(DV)と女児へのどう喝を相談していた。