子宮頸(けい)がん予防の啓発を目的に、社会医療法人友愛会が県内で初めてとなるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの職域集団接種を9日、豊見城市の友愛医療センターで始め、31人が1回目の接種をした。
子宮頸がんはHPVの感染が原因とされ、感染予防のためのワクチン接種を世界保健機関(WHO)が推奨している。
日本では、接種後の多様な症状が報告されたため厚生労働省は積極的勧奨を中断。その後、報告された症状とワクチン接種の因果関係が証明されなかったとして積極的勧奨を再開した。
この中断期間の接種対象者だった1997年4月2日~2008年4月1日生まれの女性については公費での追加接種は本年度末で終わる。接種は半年かけて3回する必要があるため1回目の接種期限は9月となる。
同会健康管理センターの鈴木真センター長はワクチン接種と検診の普及の重要性や、医療従事者の接種による安心感などを強調した。
接種については県内各市町村が相談窓口を設けている。
(宮沢之祐)