毎年9月は「がん征圧月間」です。沖縄産科婦人科学会と沖縄県産婦人科医会は、9月8日(日)に「子宮頸(けい)がんから女性を守る市民公開講座」を開催します。会場での参加だけでなく、WEBでも視聴できるハイブリッド形式で行います。当日は「子宮頸がんってどんな病気?」と「子宮頸がん対策への取り組みとその工夫」という2つの講演があります。また会場やWEBで視聴している皆さまからの質問に答える時間も用意しています。
日本では、20代から40代の女性の間で子宮頸がんが増えており、特に若い世代での増加が問題となっています。さらに70代以上の高齢者の間でも再び増加しています。沖縄県では子宮頸がんの発生率が全国で常に高い水準にあり、多くの女性が苦しんでいます。この状況を改善することが必要です。
子宮頸がんを予防するためには、HPVワクチンの接種と定期的な子宮頸がん検診を受けることが重要です。1997年度から2007年度生まれの女性で、HPVワクチンの定期接種を受けていない方は、現在無料(公費)で「キャッチアップ接種」を受けられます。この無料接種は25年3月までの期間限定なので、希望する方は早めに接種してください。
市民公開講座は、子宮頸がんについて正しく理解し、HPVワクチンや検診の重要性を知る良い機会となるでしょう。
講座は午後2時から県立博物館・美術館の3階講堂で開催します。入場無料で会場の定員は200人です。お問い合わせは沖縄県産婦人科医会、電話098(888)3721。