2040年までに男女とも平均寿命日本一を目指す「健康長寿おきなわ復活県民会議」が20日、那覇市の中小企業振興会館で開かれ、目標達成に向けた健康づくりの取り組みを示すロードマップについて話し合った。
会議は、経済、保健・医療・福祉、学校、行政などの70団体と県で構成する。官民一体で健康づくりを図る20年度までのロードマップを15年度に策定。その後、中間評価をした上で見直す計画だったが、コロナ禍で中断していた。今回は、30年度まで7年間のロードマップ改訂版を策定する。
冒頭で正しい動作による「本気のラジオ体操」を全員で体験。息を整えてから会議が始まった。
沖縄の平均寿命の全国順位が20年に男性43位、女性16位に後退したことを踏まえ、県の担当者が働き盛り世代の課題を指摘した。高血圧や糖尿病、肝機能異常などの問題を抱えており、肥満の改善などが重要とした。
意見交換では「県民のアルコール摂取量が多く、肝機能や食生活に悪影響をもたらし、うつ病や家族関係にも絡んでくる」「長寿県を目指すことに県民の共感を得られるかがポイント。自分ごとと感じる情報発信を」といった指摘が出た。
今後、各団体の意見を募り、年内にもロードマップ改訂版を公表する。
(宮沢之祐)