那覇市医師会は、認知症を社会全体で支える環境づくりにつなげようと、市民公開講座「優しさにあふれる認知症ケア-ユマニチュードの話」を11月2日午後2~4時、那覇市のパレット市民劇場で開く。
ユマニチュードとは、フランスの介護の現場で始まったケアの技法で、「人間らしさを取り戻す」との意味があるという。患者との関係で「見る」「話す」「触れる」方法を探り、患者が「立つ」ことを重視する。
第1部は特別講演。ユマニチュードに詳しい東京医療センター総合内科医林智史さんが「あなたが大切な人ですと伝えるケア」について話す。また、認知症の人と家族の会沖縄支部の渡辺久江さんも「若年性認知症の夫と歩んだ10年間の在宅介護」と題して講演する。
第2部はパネル討論。渡辺さんに加え、福祉施設の担当者、専門医や精神保健福祉士らが意見を交わす。入場無料。要予約。希望者は電話で午前9時半~午後5時半に申し込む。問い合わせはワールド広告社、電話098(861)2228。
(宮沢之祐)