全日本建設交運一般労働組合(建交労)は9日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪ね、発注工事でダンプカー労働者への適正な賃金支払いを指導することや、交通安全の推進などを求めた。
名護市の安和桟橋前で稼働していたダンプカーによる人身事故についても、辺野古新基地に使用される土砂搬出の効率を優先したことが原因だとして、現場の安全確保を申し入れた。
要請書では交通安全を最優先にして働ける環境づくりなどを求めている。安和桟橋の事故については「これまで1台ごとの搬出を2台同時に行ったことが原因」と指摘した。同現場で搬出作業をしていた長野和幸さん(67)は「現場は毎日緊張の連続だ」と安全対策を求めた。同じ内容の公共事業でも事業所によって「賃金格差がある」として是正指導も要求した。
防衛局は「関係機関と状況を確認し、適切に対応する」と回答した。
(金盛文香)