沖縄県警や税関「サングラスOK」に 市民と会話の際は外す方針 日差し・暑さ対策


沖縄県警や税関「サングラスOK」に 市民と会話の際は外す方針 日差し・暑さ対策
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沖縄県警

 県警は21日、暑熱対策の一環としてサングラスやドリンクホルダーなどを装備した状態の制服姿を、那覇市泉崎の県警本部でお披露目した。警察庁によると、活動中の警察官が熱中症により救急搬送されるなどの事案が増加しているという。同庁は4月、対策を推進するよう都道府県警に通達した。

サングラスやドリンクホルダーなど、暑熱対策のための装備品を身に着けた警察官ら=21日、那覇市泉崎の県警本部

 県警はこれまでもサングラスのほか、体を冷やすために着用するアイスハーネスなどの使用を独自に認めてきた。通達を受け、積極的な使用を呼び掛ける。活動中に市民との会話が必要になる際などはサングラスを外すなどの対応を取り、県民に理解を求める。

 黒いバイザーのヘルメットをかぶった白バイ隊員(27)は「パトロール中、体温や体調を気にすることもある。暑さ対策をすることで、取り締まりに集中できる」と話した。

税関

 沖縄地区税関は20日から、職員の業務中のサングラス着用を解禁した。強い日光や紫外線から職員の目の健康や視界を守ることが目的。全国の税関では初の事例。全国的に警察官などの公務員でもサングラス着用を認める動きが広がる中、導入を決めた。

まぶしい光の中サングラスを着用してみせる沖縄地区税関の職員=21日、那覇市壺川の同税関事務所前

 沖縄地区税関の南里修治総務部長によると、職員からも沖縄は日差しが強く、車の運転中などに着用したいといった声があったり、不審船などの確認のため遠くを見る動作も多く、視界を良好にする必要があったりし、着用を認めることにした。対面で人と接する時や屋内では着用しないといった条件も付けた。

 実際に解禁した20日には職員から「車の運転もしやすい」と好意的な声が寄せられたといい、南里部長は「日差しの強い地域では効果てきめんだ」と話した。