【沖縄】沖縄市の球陽中学校2年の下地凛さん(14)はこのほど、県内最年少で日本数学検定協会が実施する数学検定(数検)最難関の1級に合格した。日本数学検定協会によると、正確な記録が残る2011年以降で県内最年少の1級合格は17歳の高校3年生だった。
1級は理数系大学卒業程度の内容で、下地さんは「東京大学、京都大学の数学の入試問題で平均点以上を取れるようになりたい」と意気込んだ。
下地さんは7月に受験し、8月8日に合格が分かった。昨年の2学期には県内最年少タイで準1級に合格していた。
1級の難しさは試験範囲の広さにあるという。下地さんは中学1年で1級の出題範囲を学び終え、その後は演習などを重ねてきたという。
勉強をする動機について「ただ好きだからやっているという感覚。好きでやることは覚えられる量も質も高いと思う」と答えた。
最近はブロックで建築物などを作って遊ぶゲーム「マインクラフト」にも熱中しており、リフレッシュのため勉強とゲームを交互に楽しんでいる。
同校の数学部に所属する下地さんについて、顧問の池間昌也教諭は「数学が本当に好きなのだと感じる。高校生とも数学の議論をしていて頼りになる」と目を細めた。
下地さんは「合格は家族や先生、友人のおかげ。本当に環境に恵まれている。将来の選択肢を広げるため、今できることを頑張り続けたい」と意気込んだ。
(福田修平)