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なはーと「休館日」適正運営を要請 自民総裁選の演説会めぐり 那覇市議会野党3会派 沖縄


なはーと「休館日」適正運営を要請 自民総裁選の演説会めぐり 那覇市議会野党3会派 沖縄 那覇文化芸術劇場なはーと
この記事を書いた人 Avatar photo 嘉陽 拓也

 那覇市の知念覚市長が市民芸術劇場なはーとの休館日に当たる17日を市長権限で開館し、自民党総裁選の地方演説会の開催を認める方針について、那覇市議会の野党3会派の議員15人が13日、「公平性に著しく欠く」として同劇場の適正運営を求める要請書を知念市長に手渡した。

 要請したのは立憲民主・社民・ニライ、日本共産党、にぬふぁぶし那覇の3会派。要請文では、特定の政党による政治的活動のために市長権限を行使することは、文化行政への信頼をおとしめると指摘した。一連の経緯や文書を公開し、説明することを求めた。

 要請の場で議員らは、今回の市長権限は「市長の立場を利用した判断」であり、公平性を保つためにも「どの政党に限らずやめるべきだ」と指摘。また「休館日でも開催できるだろうと打診した自民党県連の認識も問われる」と批判を広げた。

 知念市長は「要請への回答や市民への開示内容は今後検討する。回答後に議論し、説明したい」と述べた。 (嘉陽拓也)