大漁や豊年、家内安全を願う伝統行事「糸満大綱引」が旧暦8月15日に当たる17日、糸満市の県道256号の糸満ロータリーから白銀堂間で開催された。
市内外から約3万3千人(主催者発表)が詰め掛け、南北に分かれ大綱を引き合った。
「ハーイヤ、ハーイヤ」と熱戦を展開し、2012年以来9大会ぶりに南組(へーかた)が勝利した。
市民らは午前8時30分から小綱をまとめ、全長約180メートル、総重量約7トンの大綱を完成させた。午後6時前に大綱にカヌチ棒が差し込まれ綱引がスタート。北組(にしかた)の綱が途中で切れ、勝負を優位に進めた南組が8分37秒で熱戦を制した。上原裕常行事委員長(75)は「道ズネーでは雨が降ったが大綱引は晴れ、観光客も大勢参加し喜んでくれた。良い年になると思う」と話した。
(岩切美穂)