有料

公安委員会に不服申し立て 安和事故でオール沖縄


公安委員会に不服申し立て 安和事故でオール沖縄 県警を訪問したオール沖縄会議の高里鈴代共同代表(左)とうりずんの会の高良鉄美参院議員(中央)ら=2024年9月30日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 南 彰

 名護市の安和桟橋前の死傷事故をめぐる県警の対応が「県民を愚弄(ぐろう)」しているとして、オール沖縄会議と国政野党の県選出国会議員でつくる「うりずんの会」は19日、県公安委員会(阿波連光委員長)に苦情申し立てをしたことを公表した。

 オール沖縄の高里鈴代共同代表とうりずんの会の高良鉄美参院議員らが8月30日に、辺野古新基地建設に抗議する市民と警備員がダンプカーにひかれて死傷した事故に関する要請書を持って、県警本部を訪問した際の対応について、苦情を申し立てた。

 申立書では「倉庫内で、佇立(ちょりつ)して対面しての受領しか応じないとの対応が繰り返され、要請文の交付を断念した」と主張。公安委に対して、「県警の県民を愚弄する行為の不当性を指摘したうえで、県民を尊重した民主的で適切な対応を行うよう、是正の指示を求める」としている。

 8月に両団体が県警に持参した要請書では、事故発生後に県警側から流れた情報によって「事故原因が市民活動にあるかのような印象を与え、反対運動への抑圧と分断に利用されている」と指摘。重傷を負った女性やその家族が心労に耐える日々が続いているとし、県警に早期の捜査と原因公表を求めていた。

 (南彰)