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県立病院、給与に誤り 当初の3倍1.5億円かけ導入の勤務管理システムでエラー 沖縄


県立病院、給与に誤り 当初の3倍1.5億円かけ導入の勤務管理システムでエラー 沖縄 給与明細(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 県立病院の給与計算の集約化を図り、県病院事業局が8月から導入した勤務管理システムにエラーが発生し、県立6病院の職員の時間外や夜間勤務などの割増賃金について、不足や過払いが生じていることが24日、分かった。影響する人数や金額については把握できていないという。

 給与計算を担当する病院総務事務センターによると、病院ごとにしてきた給与計算を集中処理することで効率化を図り、新システムを導入。休日や時間外労働の上限規定が適用された4月からの「働き方改革」にも対応できるようにしたという。

 しかし、9月20日支払い予定の給与が各病院のデータと整合していないことが13日までに判明。基本給の金額は正しいが、割増分が勤務実態を反映しないケースがあるという。修正が間に合わないため、給料日前に6病院の全職員約4200人に不足や過払いが生じうることを伝えた。プログラムを修正した上で、10月支払いの給与で金額を調整するとしている。

 この勤務管理システムの導入については、監査委員が認められない随意契約と指摘。導入の経費も当初予定の約3倍に当たる約1億5千万円となっていた。
 (宮沢之祐)