prime

医療カスハラ「経験」55% 那覇医師会が初調査 コロナ禍の際「ばい菌扱いするのか」など暴言も 沖縄


医療カスハラ「経験」55% 那覇医師会が初調査 コロナ禍の際「ばい菌扱いするのか」など暴言も 沖縄 カスタマーハラスメント(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 宮沢 之祐

 医療現場で患者による暴言や威嚇、脅迫といったカスタマーハラスメントが深刻化しているとして、那覇市医師会は、医師や看護師、事務員らを対象に初めての調査をした。25日に結果を発表し、アンケートに答えた285人のうち、55%がカスタマーハラスメントを直近の2年間で経験したという。16回以上との回答もあった。 

 アンケートの回答期間は8月1日~9月6日。病院勤務の177人と診療所勤務の108人が答えた。職種別では医師58人、看護師・助産師122人、事務員など96人。性別は女性174人、男性105人だった。

 直近2年間の増減を尋ねると、「増加」36%、「変わらない」29%、「減少」3%だった。増加の理由では「過剰な顧客第一主義」が最多だった。

 玉井修副会長によると、コロナ禍の際の暴言などに悩まされた。患者が集中して電話をとれないと、「なぜ電話に出ない」と責められ、「ばい菌扱いするのか」「いつまで待たせる」と怒鳴られることも頻繁にあった。

 玉井副会長は「患者さんと対立するつもりはない」と強調しつつ「カスハラが医療ひっ迫を助長し、それがクレームを増やす悪循環になる」と指摘した。 

(宮沢之祐)